来客用のカップ&ソーサーを探していて、
綺麗だな~と思って買った、
ノリタケのセット。


今まで、こういうのには興味がなかったから、
あまりに何も知らなくて、ほんとに好みだけで買ったんだけど。
ぼーっと、このカップを眺めながらお茶を飲んでたら、
いつ頃のものなんだろう、
おなじシリーズで他にも何かあるのかな、なんて、
むくむくとわきあがる好奇心。
職業病??
とりあえず、調べてみる。
最初の手がかりは、これ。

やたらとシンプルというか、レトロというか、
とにかく情報少なめなラベルから。
それにしても古くさい書体だなぁ、
古くから続いてるブランドだから、
こういうところは変わってないのかなぁ、なんて思いつつ。
「ノリタケ プリムローズ」とか、
「ノリタケ 4017」なんかで検索してみたけど、
ほとんど情報が出てこない。
どうやら、これとおなじものを
「デッドストック」としてみつけた人はいるようなのだけど。。
ということは、現行品ではないから、
公式サイトにも載ってない、ってことかな。
ちなみに、箱はこんな感じ。

わたしが一度開封したから、
並べ方は適当だけど。
ソーサーは、未開封の袋に入ったままだったし、
食器は新品しか扱わないお店だったから、
おそらく新品なんだろう。
裏面の刻印。

ほんっと、どこまでもシンプルで
情報がないんだよなぁ。
食洗機で洗えるかどうか書いてたらラッキー、
なんて最初は思ってたけど、どうやらそれどころじゃないみたい。
ソーサーを開封していくと、一枚だけ、
新聞紙が緩衝材として挟まれた状態のものがあった。

新品未開封の袋の中に、新聞紙。。
ノリタケって、意外と庶民的??
って、この新聞紙、
よく見たら、なんだかとってもレトロ!

レトロっていうより、なんだかまるで、
KOKONにもたくさんある、
1900-60年頃の新聞紙みたいな質感。。
日本とイギリスじゃあ湿度もちがうから、
紙の劣化具合も、単純には比べられないだろうけど。
さらによく見ると、
記事の内容まで、レトロ。

電話交換手募集?
高卒女子事務員の給与が五万円から八万円??
今のところ、この新聞紙が発行された時代の
一番のヒントになりそうなのは、
裏面の、地方ニュース。

富山湾の魚介類の
第二次水銀汚染調査っていうのが
いつ行われたかさえわかれば、
なんとかなりそうなんだけど。。
…と、ふだんは外国のアンティークで、
おなじようなことをやっているのでした♪
でも今回は日本製品だから、
出てくる情報が全部日本語な分、とってもらくちん!
お時間のある方は、ぜひ私と一緒に、
この謎のノリタケについて調べてみてください♪
そして、何かわかったら教えてください!(笑
新聞にあった、
「富山電工、工場閉鎖を延期」の記事。
赤字を理由に、工場閉鎖を予定していた
滑川市の富山電工が、
ひとまず、工場の強行閉鎖を回避した、とのこと。
こんな記事がありました。
「なめりかわ宿場回廊」
http://www.city.namerikawa.toyama.jp/kankou/shukuba/G13.pdfこの記事によると、
滑川には、たしかに、富山電工の工場があったよう。
そして、富山電工がなくなったのが、昭和50年。
・・・ということは。
この、未開封のソーサーの袋に入っていた新聞紙と、
カップ&ソーサー本体とが、おなじ時期のものであると
断言することはできないけれど、
少なくとも、この新聞自体は、
昭和50年(1975年)よりも前に
発行されたものであることは、確かなよう。
そういえば、このパッケージ、
バーコードもどこにもない。
バーコードが日本にテスト導入されたのは1972年、
本格的に使われはじめたのは、1980年代らしいから、
やっぱり、ごく最近のものではない、ってこと??
もしかして、もしかすると、これ、
わたしが生まれるよりも前のものだったり、するのかなぁ。
謎は深まるばかりです。。
ノリタケの歴史については、
オールドノリタケのサイトだけど、ここが参考になりました。
おもしろーい!
http://www.noritakeshop.jp/history.html